つながれる場所に“高齢者×SNS”『シニアインフルエンサー』世代越えて人気に[2023/04/07 23:30]

今、SNSで影響力を与える高齢者『シニアインフルエンサー』が急増し、世代間を超えた現象が起きています。

御年88歳になる溝井喜久子さん。食事を作った後、必ず行うことがあります。

溝井さん:「ちょっと早いけど、アップしちゃおうかな。ツイートする」

一日3度の食事内容を必ずツイート。実は溝井さんは、Twitterの使用歴13年。フォロワーは、なんと10万人超えです。

溝井さん:「もともとは、私一人暮らししているから、息子たちのところへ『(1人で)大丈夫ですよ』というメッセージのつもりだったんですけど、皆さんがいいねしてくださるから、だったらずっと続けましょうと」

溝井さんのTwitter:「これから今日の1日が始まる。年老いると今日の1日が貴重、明日がないかもしれないので」

今や投稿に寄せられる多くのコメント。それが溝井さんにとって、毎日の暮らしの張り合いになっているといいます。

溝井さん:「そのへんのお友達と同じようにやり取りできる。それが出かけていかなくてもできるというのが、肝心なんですね、年をとったら」

実は今、高齢者のSNSへの参加がトレンドになっています。

60代:「私はFacebookとLINEとTwitterです」
60代:「YouTube立ち上げて遊んでます。昔のフォークソングを歌ったりしてます」
20代:「うちのおばあちゃんも、こんな感じだったら、長生きしそうですよね。(Q.どっちかというとやってほしい?)やってほしいですね!元気なおばあちゃんって、やっぱり笑顔が多いから」

“笑顔が可愛い”と日本だけでなく、世界から人気を集めるのが、チャンネル登録者数160万人超えの水彩画家ユーチューバー、柴崎春通さん、75歳。企画・撮影など1人で行う柴崎さんは、7年間YouTubeを続けてきたなかで、あることの大切さに気付いたと語ります。

柴崎さん:「特に今はSNSのある時代だから、同じ世代の人は同じ世代の人だけでグループになる。お互いに交わるような何かがあれば、学びあったり影響しあえる、プラスの方向というのは必ずある。そのつながれる場所が、YouTubeでもあるのかなと思います。そういう意味で、僕みたいな年配の人がやっている価値も、そこにあるかなと思います」

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