技能実習制度に代わる新制度創設へ 「たたき台」検討[2023/04/10 12:31]

 外国人の技能実習制度の本格的な見直しについて議論している政府の有識者会議で、制度を廃止したうえで人材確保などを目的とする新たな制度の創設を検討すべきとする中間報告書のたたき台が示されました。

 外国人の技能実習制度を巡っては、実習生への暴行や低い賃金での重労働が問題となり、「国際貢献という目的と人手不足を補う労働力として扱っている実態が乖離(かいり)している」などの指摘が出ています。

 去年12月から本格的な見直しについて議論していた政府の有識者会議では10日、技能実習制度を廃止したうえで、人材確保と育成を目的とした新たな制度の創設を検討すべきとする中間報告書のたたき台が示されました。

 これまで技能実習生が働き先を変えることは原則として認められませんでしたが、その制限を緩和することや、習得した技能をいかせるようにキャリアアップを支援することなどが盛り込まれています。

 有識者会議では、たたき台についてさらに議論を重ねたうえで中間報告書をとりまとめる予定です。

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