「火口周辺規制」浅間山“マグマ貫入”で山体膨張か[2023/04/10 18:26]

 噴火警戒レベルが「2」に引き上げられた浅間山の膨張傾向は、マグマが上昇してきたことによるとみられることが分かりました。

 群馬県と長野県にまたがる浅間山について、気象庁は先月23日、噴火警戒レベルを「2」の火口周辺規制に引き上げました。

 山の西側の地盤の傾斜に、山体の膨張を示すような変化があることなどからの判断でした。

 気象庁は10日、定例の記者会見で「山体の西側でやや深いところにあるマグマだまりにマグマが上昇し続けていることを示していると考えられる」と説明しました。

 浅間山ではレベル引き上げ後、火山ガスの放出が最大で1600トンとなり直前期の10倍を超えたほか、火山性地震の回数も数倍の150回近くを観測した日もありました。

 気象庁は「山頂の火口から2キロほどの範囲では大きな噴石や火砕流を伴う噴火の発生に警戒してほしい」と呼び掛けています。

こちらも読まれています