鹿児島湾で地殻変動顕著 マグマだまり膨張に伴うか[2023/04/10 21:35]

 鹿児島県の桜島周辺の鹿児島湾で、地殻変動がみられることが分かりました。地下のマグマだまりの膨張が原因とみられています。

 気象庁や国土地理院は10日、鹿児島湾の周囲で今年1月ごろから桜島を挟んで薩摩半島と大隅半島の間に膨張を示すのびが確認されていると明らかにしました。

 原因は地下のマグマだまりの膨張による可能性があるとして、「鹿児島湾を形作る『姶良カルデラ』の地下深くの膨張と桜島の山体の隆起や膨張に伴うものと考えられる」と説明しています。

 また、「鹿児島湾の周囲では長期的な膨張傾向がみられ、たまったマグマの量が直近で最も大きかった大正時代の噴火の直前期の水準まで戻りつつあるとする指摘もある。引き続き火山活動に注意が必要だ」としています。

 桜島の噴火警戒レベルは去年7月の爆発的噴火の後、「3=入山規制」が続いていて、気象庁は「火口からおおむね2キロの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警戒してほしい」と呼び掛けています。

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