G7閣僚会合前に西村環境大臣と英エネルギー安保大臣が会談「後退あってはならない」[2023/04/12 19:33]

 西村環境大臣がG7(主要7カ国)閣僚級会合を前にイギリスの大臣と会談し、気候変動対策などについて意見交換しました。

 西村明宏環境大臣:「まもなく始まるG7の大臣会合において、貴国を含めたG7各国のなかでの協議がしっかりと進んで、その成果が取りまとめられるようにぜひ、力を尽くして参りたい」

 西村環境大臣は12日に、15日から札幌市で開かれるG7気候・エネルギー・環境大臣会合を前に、イギリスのグラント・シャップスエネルギー安保担当大臣と会談しました。

 会談の冒頭でシャップス大臣は2月にインドで開かれたG20が共同声明がまとまらなかったことを念頭に「今回のG7はエネルギー安全保障やネットゼロといった目標に関してのみならず、非常に重要な会議として世界に成功したということを示すことが重要」と話しました。

 G7気候・エネルギー・環境大臣会合を巡っては、日本の石炭火力発電所の廃止時期が1つの焦点となっていて、事前協議で日本はヨーロッパの国々から廃止時期を明示するよう求められています。

 関係者によりますと、会談で石炭についての具体的な年限などの言及はなかったものの、G7札幌会合で「(気候変動対策が)後退するようなことがあってはいけない」とイギリス側から話が出たということです。

 西村環境大臣は14日に札幌に入り、2日間の協議を経て16日の共同声明採択を目指します。

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