PC画面に「ウイルス感染」「ブー、ブー」と警告音 72歳男性 4400万円だまし取られる[2023/04/19 21:57]

 さいたま市の70代の男性が実在するパソコン関連会社の社員を名乗る男から「ウイルスに感染している」「口座に入っているお金を守るために別の口座に振り込む必要がある」などと電話で嘘をつかれ、現金およそ4400万円をだまし取られました。

 先月15日午後4時半ごろ、さいたま市浦和区の72歳の男性が自宅でネット検索をしていたところ、突然、「ウイルス感染しました」と表示され、「ブー、ブー」と警告音が鳴りました。

 画面には電話番号が記されていて、男性が電話をすると実在するパソコン関連会社の社員を名乗る男が出ました。

 男は「ウイルスに感染し、銀行やクレジットカードの情報が漏れます」「ハッキングされていて口座に入っているお金が危ない」などと話しました。

 男性は、お金を守るために預金を安全な口座に移す必要があるなどと指示をされ、4日間で20回にわたって合わせて4400万円を振り込んだということです。

 金額が大きくなり、不審に思った男性が銀行に相談したところ「詐欺ではないか」と言われ、だまされていたことに気付きました。

 警察によりますと、電話口の男は片言の日本語を話していたということです。

 埼玉県警浦和署は「怪しい警告画面はアダルトサイト以外でも突然、出てくることがある。まずは落ち着いて警察や知人に相談してほしい」と注意を呼び掛けるとともに犯人の特定を急いでいます。

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