絶滅危惧種の「ヘサキリクガメ」12頭目の繁殖に成功 違法飼育で摘発後に引き取り[2023/04/25 14:00]

 横浜市の野毛山動物園は、違法飼育で摘発された絶滅危惧種のリクガメの12頭目の繁殖に成功しました。

 野毛山動物園で3日に孵化(ふか)したのはマダガスカル共和国に生息する絶滅危惧種の「ヘサキリクガメ」です。

 森林伐採や密輸などで生息数が減っていて、野生では100頭から400頭ほどしか生息していないとされています。

 この動物園では、2011年に違法に飼育したとして摘発された「ヘサキリクガメ」のオスとメスの飼育を始め、今回で12頭目の繁殖に成功しました。

 国内で「ヘサキリクガメ」を飼育しているのは野毛山動物園だけで、世界的に見ても動物園などでの繁殖は珍しいということです。

 動物園の飼育員は、「飼育や繁殖に関する資料が少なく、試行錯誤しながら育てている」としています。

 生まれた「ヘサキリクガメ」は現在、甲羅の長さが5センチほどで25日から一般公開されています。

画像提供:野毛山動物園

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