元教会長「1000万円運んだことも」合同結婚式など明日から教団イベント次々に開催[2023/04/30 23:30]

あす5月1日から韓国で、旧統一教会の大規模イベントが始まります。
合同結婚式も予定されていますが、番組が入手した内部資料には、日本から600人が参加と記載されています。
多額の現金が韓国に渡ることを懸念する声があがる中、以前「1000万円を運んだ」と証言する元教団関係者を取材しました。

▽元教会長「1000万円持って行ったことも」
番組の取材に答えたのは、数年前まで西日本で教会長を務めていたという60代の男性です。
(教団の元教会長)「こういう歌手しか招待できない状況、お金に苦しんでいるはずだということがわかる」
あすから教団の大規模イベントが始まりますが、元教会長はかつてイベントの際、信者から集めた現金を韓国に運んだことがあるといいます。
(教団の元教会長)「直接個人としては1000万円近く持って行った時もありました。」
Q.1000万円?
「はい」
Q.現金ですか?
「はい」
Q.それはイベントの時に持って行った?
「はい。もちろんばれた人も、ある信者が申告しないで持って行って税関に引っかかった場合もありましたけど」
Q.どうやってくぐり抜けたんですか?
「まあ、ばれなかったです。洋服のポケットの中に入れたり、カバンの中、本のところに挟んだり」
明日から始まるイベントでも現金が運ばれる可能性があるのでしょうか?

番組が入手した約180ページに及ぶ内部資料によれば、「韓鶴子総裁・聖誕80年記念行事」があす5月1日から8日まで行われます。
5月3日には、海外要人も参加するという「ピースサミット」が開会。5日には、教団の新たな中心施設「天苑宮」で式典が開かれ…7日には「合同結婚式」が行われます。日本からの参加人数は600人と記載されていました。ジャーナリストの鈴木エイト氏は…
(ジャーナリスト鈴木エイト氏)「合同結婚式自体が信者にとってみれば最終目標みたいなところがあるので、教団の内部の信者にとってみても最高峰のイベントになりますよね。いろいろ要人も集いますし、大きなお金も動くんじゃないかといわれていますね」

▽旧統一教会「天苑宮」内部写真を独自入手
これまで建設に500億円が費やされたともいわれる天苑宮。元教団関係者によると、5日5日の式典までに内装工事が間に合わず、完成にはさらに数百億円の資金が必要になる可能性があるといいます。
番組が独自入手した20枚の画像。今月、宮殿の内部を撮影したものだといいます。装飾が施された真っ白な壁。両側には足場が組まれていて、数人の作業員の姿が確認できます。この作業員を物差しにすると…内部の高さは20mほどありそうです。
さらに番組が注目したのは、こちらの1枚。2人の作業員が見えますが、背中には…本場イタリアの大理石メーカーの名前が…ふんだんに大理石が使用されているとみられます。別の写真には、2人の壁画も写っていました。
(画像を提供した元教団関係者)「天苑宮、聖殿など数百億円がかかる建築物は、日本人信者の献金にほぼ全面的に依存している。韓鶴子総裁の神格化のための偶像で、日本人信者の涙や血の上に建てられている」
ジャーナリストの鈴木エイト氏は、本来、被害者の救済にあてるべき現金が今回のイベントで韓国に流出することを危惧しています。
(ジャーナリスト鈴木エイト氏)「日本から韓国への送金が滞っていると言われていて、少なくとも数百億円ぐらいのお金が滞って韓国に送れていない状況らしいんですよね。そのお金を、今回韓国に渡る合同結婚式であるとかサミットであるとか、色々な名目で韓国へ渡る日本人信者にお金を運ばせるんじゃないかっていう指摘はされていますね」

▽元関係者が証言「ノルマが各教会に…」
実際にイベントの際に、信者に現金を持たせて韓国に運ばせたという教団の元牧師がいます。
(教団の元牧師)「ノルマとして献金、“持参金”の目標が各教会に分けられて下りてきますから。多い時には500万円とか1000万円近くの金額になる時はありました。それぞれ各教会がその献金を集めて、式典イベントに参加する信者さんたちに、例えば70万円、80万円とかそのように分けて持たせて、それで韓国に着いたら、仁川空港か金浦空港に着いたら、その空港の中で1人の担当者が集めてまとめる場合もありますし、銀行ではお金を数える機械があるじゃないですか。(本部では)それをテーブルの上に置いてバッとお金を数えて。(信者は)それはまったく“運び屋”でしょう。税金関係とか申告しなくてもいいお金だし、何かのところで使いたいという思惑があるかと思います」
教団に、信者に現金を運ばせたことがあるか尋ねると「そのような事実はございません」と回答しました。
義務ではないとしつつ教団は今回のイベントに向けて2人の年齢を足した183万円の献金を日本の信者に求めてきました。教団の方針に嫌気がさし脱会した元牧師。今後も日本人信者からの献金が減ることはないとみています。
Q.旧統一教会の一番の資金源は日本の信者?
(教団の元牧師)「はいそうです、日本の信者です。日本はいわゆる母の国(エバ国)として、全世界を経済で、日本の信者さんたちの献金で支えていかなければならない、その使命を持った国なんです」

4月30日『サンデーステーション』より

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