気象庁が会見 津波の心配なし 石川・能登地方で最大震度6強[2023/05/05 16:00]

 5日午後2時42分ごろ、石川県能登で震度6強の地震がありました。気象庁前から報告です。

 (社会部・中尾洋輔記者報告)
 今回、記録された震度6強という地震は去年6月に記録された震度6弱に続く非常に大きな揺れでした。これまで石川県能登地方では、特に2020年ごろから大きな揺れが続く状況があったのですが、比較的小さい揺れが多かったので、今回はそのなかでも大きい震度が記録されたことになります。

 そして、能登地方では「長周期地震動」という揺れの指標も記録されています。これが何かというと、通常の地震波よりさらに周期が大きいことによって高層ビルなどが大きく揺らされる揺れです。

 今回、能登地方では階級3という指標を記録しています。これが4段階あるうちの上から2番目で、建物の中にいる人が立っていられなかったり、あるいは建物が大きく動いたり倒れたりする揺れです。

 そしてこの階級3ですが、東日本大震災の時では東北が震源地だったにもかかわらず、東京都心で記録されたような記録です。この際に高層ビルでエレベーターに支障が出たり、天井が崩れたりといった被害があったわけです。同様のことが能登地方でも今回、起こっています。まだ詳しいところはANNが取材中ですが、非常に大きな被害が出ている可能性があります。なので今ここにいる人は、今は無事に過ごせていても引き続き警戒が必要です。

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