政府の少子化対策『抜本的な見直しを』保育士らが配置基準などで訴え[2023/05/17 17:03]

 政府が発表した「異次元の少子化対策」のたたき台に関して、保育士や保護者らの団体が会見を開き、施設の運営費を加算するだけの対応では現状は変わらないとして、配置基準の抜本的な改善を求めました。

 17日、厚労省で会見を開いた団体は、政府のたたき台に対して「運営費の加算で終わりという、小手先の対応で終わってほしくない」とする考えを強調しました。

 保育士の配置基準を巡っては、現在、1歳児は子ども6人に1人、4歳児から5歳児は30人に1人となっています。

 たたき台の中で、政府はこの配置を改善する方針を打ち出し、それぞれ5人に1人、25人に1人を配置した場合に運営費を加算するとしています。

 しかし、この対応では自治体や保育施設によって格差が生まれるほか、基準自体の改善には至っていないとして、団体は法令を変えて「すべての年齢について抜本的な配置基準の改善をしてほしい」と訴えました。

 そのうえで、「真の意味での異次元の改善に期待する」としています。

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