G7首脳宣言「核兵器廃絶」に市民団体が厳しい評価[2023/05/21 15:48]

 G7サミットの協議の成果をまとめた「首脳宣言」を受けて市民団体が会見し、核兵器廃絶のテーマを巡って5段階で下から2番目という厳しめの評価をつけました。

 「Civil7」は、サミットに向けて世界各地の市民団体などが作ったグループです。

 21日午前に緊急会見を開き、G7(主要7カ国)首脳宣言を巡り、テーマ別にその中身を「晴れ」や「曇り」などの天気に例えて5段階で評価。このうち「核兵器廃絶」について、担当のワーキンググループは2番目に低い「雨」の評価を下しました。

 核兵器廃絶WG・ピースボート、川崎哲さん:「大変、失望している。首脳コミュニケ(宣言)というものは、基本的に核兵器廃絶を求めていません。私たちC7としては、かなり早い段階で期限を切った兵器核廃絶の交渉をすべきだと提言してきましたが、そのことにはまだ程遠い内容になっているということ」

 一方、各国首脳がそろって原爆資料館を訪れ、被爆者に対面したことには一定の評価をし、本来なら最低評価の「土砂降り」にしたいところを、1段階上の「雨」にしたと説明しています。

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