教員採用試験を来年度から約1カ月前倒しへ なり手不足解消に向け 文部科学省[2023/05/31 12:58]

 教員のなり手不足の解消に向けて、文科省は来年度から公立の小・中学校、高校の教員採用試験を現在より1カ月ほど前倒しする方針を示しました。

 文科省が31日に示した方針では、自治体ごとに行う教員採用試験について、来年度から1次試験は6月16日を標準とするよう、全国の教育委員会に要請しています。

 現在の教員採用試験は、7月に1次試験が始まって9月から10月に合格が発表されることが一般的です。

 学生が就職活動を始めたり、民間企業などから内々定を受けたりする時期が早くなっているにもかかわらず、採用スケジュールが遅いことが教員不足の一因であると指摘されていました。

 6月16日に試験日を前倒しする場合、教育委員会に負担が掛からないよう、小学校の教員向けに関しては、文科省が作成した試験問題を提供するとしています。

 また、教育実習について、大学3、4年生の5月から6月ごろの実施が多くなっていますが、選考試験と重なるため、大学1、2年の早い時期から学校現場を体験させる方法などを検討するべきとしています。

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