予報士のつぶやき 熱中症早くも急増 去年比3倍も[2023/06/05 13:01]

きょう5日は真夏日エリアが拡大し、
山陰から関東にかけて30℃以上が続出する見込みです。
今年(2023年)は暑さが前倒しで、
東北南部、関東や東海では5月に猛暑日を観測するなど
たびたび季節外れの暑さになっています。

この影響で
去年(2022年)の同じ時期と比べて
大幅に熱中症の救急搬送者数も増えていて
東京など去年の3倍ほどになっている所もあります。
【熱中症の救急搬送人数(5月1日〜28日)】総務省消防庁より
北海道  78人(去年比1.7倍)
東京都 263人(去年比3.0倍)
愛知県 242人(去年比2.5倍)
大阪府 176人(去年比1.5倍)
福岡県 160人(去年比1.6倍)

■梅雨入り後、熱中症増加に注意
例年は、梅雨入り後湿度が高くなると
熱中症の人数も増える傾向にあります。
今年は5月に早くも1回目のピークがありましたが、
梅雨に入りはじめたこの時期も注意が必要なタイミングです。

■暑さの質で熱中症の危険度変化
関東甲信でも週後半には梅雨入り発表の可能性があります。
今まではカラッとした暑さだったものが
次第にムシムシ不快な暑さへと変わっていきそうです。

熱中症の危険度は湿度に大きく左右されます。
今までは晴れて日差しが強い時がメインでしたが
梅雨時からは曇りがちでも湿度が高いムシムシした日は
油断せずに熱中症対策をしてください。


テレビ朝日気象デスク 久能木百香

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