海外での臓器移植後に国内医療機関に通院する患者は543人 厚労省が実態調査[2023/06/08 18:36]
海外で臓器移植をした後、帰国して国内の医療機関に通院している患者が543人に上ることが厚生労働省の実態調査で分かりました。仲介団体が関わった事例も25人確認されています。
調査は、NPO法人が無許可で海外での臓器移植をあっせんした事件などを受けて厚労省の研究班が203の医療機関を対象に実施しました。
その結果、3月31日時点で、海外で臓器移植をした後、国内の医療機関に通院している患者が543人いることが分かりました。
渡航先はアメリカが227人で最も多く、次いで中国が175人、オーストラリアが41人でした。
543人のうち仲介団体を介して移植をした患者は25人でした。
無許可での臓器移植のあっせんは禁止されていますが、今回の調査では違法性の有無などは確認していないということです。
厚労省は、臓器移植は国内で完結させるという国際的な原則に基づき、国内体制の強化を進めていくとしています。