女性ソロキャンパー“ナンパ被害” 恐怖で「夜眠れず」…芸人・ヒロシさんに聞く対策[2023/06/12 14:53]

 女性のソロキャンパーが見知らぬ男性からしつこく声を掛けられたと告発した映像です。ソロキャンプの動画で注目されるお笑い芸人のヒロシさんは、「これではキャンプが台無しになる」と苦言を呈しています。

■「不気味で怪しい雰囲気」暗闇で“ナンパ被害”

 動画の撮影者:「ビックリした」

 男性:「怪しいものじゃないです。ハハハ」

 動画の撮影者:「ちょっと、私は分からないです」

 男性:「本当ですか?」

 動画の撮影者:「はい」

 突然、1人でキャンプをする女性のテントに現れた男性。先週、女性ソロキャンパーが撮影した、男性とのやりとりです。

 男性:「みんな、一緒に来てるんですか?」

 動画の撮影者:「友達が、はい。います。今トイレ行ってて」

 警戒した女性は、咄嗟に「友達がいる」と嘘をつきます。

 7日、キャンプ歴4年の女性は管理人がいない野営地で、「ソロキャンプ」を楽しんでいました。

 当日は20組ほどのソロキャンパーがいて、ほとんどが男性。互いのテントの距離は離れていたといいます。

 女性は刺し身をつまみに、お酒を飲む、ソロキャンプの醍醐味ともいえる1人時間を満喫していました。しかし、楽しい時間は、男性が現れたことによって失われてしまいます。

 動画を撮影した女性:「午後9時ごろ、テントから少し離れた木の陰から、こちらの様子を伺っていました。そして午後9時半ごろ、テントを張っている場所に侵入してきました」

 男性:「この辺りに何かね、向こう側になんか、やるスペースあるんですか?」

 動画の撮影者:「向こう側に、やるスペース?」
 
 男性:「だから、向こうの向こう側に」

 動画の撮影者:「分からないです。分からないです。男の人に聞いたほうがいいと思います」

 男性:「ごめんなさい」

 動画の撮影者:「私に聞くより」

 男性:「失礼しました。怪しい者じゃないんで」

 動画の撮影者:「はい。さよなら」

 やりとりは一度ここで終わりますが、女性は男性の印象について、次のように話します。

 動画を撮影した女性:「不気味で怪しい雰囲気がありました。50代後半から60代に見えました」

■「LINE交換」言い寄り…「警察呼ぶ」事態に

 動画を撮影した女性:「その後、午後9時45分ごろ、トイレの前で、また声を掛けられました」

 男性:「あれ、さっきの人?」

 動画の撮影者:「あっ」 

 再びトイレの前で声を掛けられた女性。

 男性:「良かったらLINE交換しませんか?」

 動画の撮影者:「はい?」

 男性:「LINE交換」

 動画の撮影者:「いや、しないです。警察呼びますよ」

 男性:「なんで、警察呼ばれなきゃいけないの?」

 動画の撮影者:「え?」

 男性:「え?」

 男性は突然、LINEを交換しないかと言い寄ってきました。

 動画の撮影者:「警察呼びます?」

 男性:「なんで、警察呼ばれなあかんの?LINE交換…」

 動画の撮影者:「え、ナンパしに来てるんですか?」

 男性:「どこがナンパなの」

 動画の撮影者:「え、LINE交換しようって、ナンパですよね?」

 男性:「違いますよ。キャンプの…」

 女性の言葉に「なぜ警察を呼ぶのか」「どこがナンパなのか」と反論する男性。

 動画を撮影した女性:「終始あまりろれつが回っておらず、ボソボソと話していました」

 身の危険を感じた女性は…。

 動画の撮影者:「え、お父さんのサイト見たい。どれどれ?」

 男性:「お父さんって何?」

 動画の撮影者:「お父さんのサイト」

 男性:「俺の?」

 「サイト」とは、テントを設置するスペースのこと。女性は、警察に通報するため、男性の「サイト」、つまりテントが設置してある場所を確認しようとしますが…。

 男性:「サイトって何?」

 動画の撮影者:「サイトって、テントです。張ってるんですか?きょう」

 男性:「張ってるよ」

 動画の撮影者:「どれどれ?」

 男性:「なんで?」

 動画の撮影者:「見たいから」

 「サイト」というキャンプの基本的な用語を知らなかった男性。

 動画を撮影した女性:「泥酔していたのか、かなり酔っ払ったおじさんという印象でした。どちらかというと、女性狙いのニオイを感じてしまいました」

 男性:「何か変なこと。警察って何?なんか、そういうのだったらいいよ」

 動画の撮影者:「でも、声掛けられて怖いじゃないですか、普通」

 男性:「いや、全然そいうナンパじゃないから、俺はどっちかっていうと、キャンプの輪を広げたいだけ」

 動画の撮影者:「あ、でも、そうなんですね。まあいいや」

 男性:「お父さんってなに?自分と同じくらいの年と違う?」

 動画の撮影者:「いや、違いますよ。結構上だと思いますよ」

 男性:「あなた何歳?」

 動画の撮影者:「いや、それは、いちいち答える必要はないんで」

 男性:「分かった、分かった。嫌だったら、嫌でいいよ」

 動画の撮影者:「でも、警察呼ぶんで」

 男性:「感じ悪いよ」

 動画の撮影者:「いや、普通に感じ悪いって、サイトに入ってきて」

 男性:「サイトって、どこのサイト?君」

 動画の撮影者:「もういいです。いいです」

 女性は、男性が恐怖を与えていることに無自覚なことにいらだちを覚え、強い口調になります。

 男性:「いや、じゃあいいよ。俺が離れるから。ほんと放っておいて」

 動画の撮影者:「いや、放っといてって。そっちが話し掛けてきたんだろ?そっちが話しかけて来たんだろ?ねえ?」

 男性:「なんだ、てめえお前」

 動画の撮影者:「なんだてめえじゃねえんだよ」

 男性:「なにが警察だよ。お前」

 動画の撮影者:「いい、警察呼ぶからいい。ていうか、怖いから普通に」

 男性:「じゃあ離れるよ。別に、お前に興味ないから」

 動画の撮影者:「いや、興味ないんだったら、声掛けるのやめてもらっていいですか?私もトイレ行きたくて来たら、あなたがたまたまいただけです」

 男性:「俺が、じゃあ関わらないから」

 動画の撮影者:「うん。はい、さようなら」

 男性:「分かった。さようなら。俺、君に興味ないから」

 ようやく男性は、去っていきました。

■視聴回数は1000万回超 女性に多くの応援の声が

 女性は午後10時すぎに110番通報。警察はおよそ2時間後に到着し、男性に対して「もう女性に話し掛けないように」と注意したといいます。

 動画を撮影した女性:「野営地でたき火をしているから、相手はナタやナイフも持っている。夜中に逆上して、襲いかかってくるかもしれない。帰るにも、お酒を飲んでしまっているので運転できない」

 女性はその後、恐怖でほとんど寝ることができず、テントの前の椅子に座って過ごしたといいます。女性が動画を公開すると…。

 ツイッターの声:「怖いし気分悪い。無事でよかったけど、せっかくのキャンプが台無し。警察への通報は正解だと思います」「本当に大変でしたね。自然豊かな景色、緑が唯一の癒やしですね。これからも臆せず、キャンプを続けてください」

 動画の視聴回数は1000万回を超え、SNS上で女性に対する多くの応援の声が寄せられました。

■ヒロシさん「周りが想像し恐怖感じないように」

 動画を撮影した女性は、管理人のいない通常のキャンプ場より自然に近い野営地でキャンプをしたと話しています。

 ソロキャンプの動画で注目されるお笑い芸人のヒロシさんは「安全にキャンプをするなら、妥協して管理体制や設備が充実しているところに行くしかない」と話しています。

 また、ヒロシさんによりますと、野営地で女性がソロキャンプをする場合、対策として「家族連れなどの近くにテントを設営する」、また他の対策として「テントに男物の服を掛けることも効果がある」ということです。

 ヒロシさんによりますと、「野営地に行くのは、1人になりたい相当なソロキャンプ好き。女性だからといって、やめたほうがいいとは言えない。周りが想像して、女性が恐怖を感じないようにしてあげるのが一番いい」と話しています。

(「羽鳥慎一モーニングショー」2023年6月12日放送分より)

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