県営プールの「水着撮影会」に中止要請 埼玉知事「違反なかった団体には撤回を指導」[2023/06/12 19:45]

 埼玉県の県営プールで開催予定だった水着撮影会が過去に過激なポーズでの撮影が確認されたなどとして相次いで中止となった件について、埼玉県の大野知事は違反が認められなかった4団体のイベントは中止要請を撤回するよう指導したと話しました。

 埼玉県の県営プールを管理する県公園緑地協会は今月8日、「しらこばと水上公園」と「川越水上公園」で10日から25日に開催予定だった6つの水着撮影会について、主催者の6団体に中止を要請しました。

 協会は先月末に県民から「イベントで18歳未満の女の子が出演しているのではないか」などの指摘をメールで受けていて、過去のイベントの写真を調査した結果、2団体で使用の条件に違反が確認されたため一律に中止を要請したとしています。

 また、共産党県議団も一部撮影会イベントについて、県に対して中止や基準の見直しを要望していました。

 協会は今年度から、しらこばと水上公園においては過激なポーズの禁止や布面積の小さな水着の禁止などを使用許可の条件として定めていました。

 開催直前でのイベント中止要請に対し、ネット上では参加予定だった女性らが中止を嘆く投稿などが相次ぎました。

 こうした混乱のなかで埼玉県の大野知事は12日、「過去に利用条件に違反がなかった主催者に対しても中止を要請することは適切ではない」として、協会に対して過去に違反のなかった4団体については中止要請を撤回すべきと指導したと明らかにしました。

 ただ、日程上、予定通り開催が可能なのは1団体だということです。

 また、大野知事は、今後の水着撮影会の開催の在り方については専門家も交えて検討するよう協会に依頼したとしました。

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