介護職員の月給が約4%増加 新支援制度の実施で 作業の煩雑で1割施設は利用せず[2023/06/16 14:43]

 介護現場で働く職員の人材不足が叫ばれるなか、厚生労働省は、新たに創設した支援制度で介護職員の月給がおよそ4%増えたと発表しました。

 介護職員などの人材不足を背景に、去年10月、介護施設に対して職員の収入を上げるために使える加算制度が新たに作られました。

 これを受けて、厚労省は全国7284の介護老人福祉施設などを対象に職員の月給などを調べました。

 その結果、制度を利用している施設で介護職員の12月の月給をおととしと去年で比べたところ、4.4%にあたる1万60円増えていたことが分かりました。

 一方で、事務作業が煩雑などとして、およそ1割の施設がこの制度を利用していないことも明らかになりました。

 厚労省は「手続きの簡素化などをして制度を広めていきたい」としています。

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