名古屋刑務所暴行問題の再発防止へ 「提言書」を法務大臣に手交[2023/06/21 11:09]

 名古屋刑務所の刑務官が受刑者に対し暴行を繰り返していた問題で、第三者委員会が再発防止策を盛り込んだ提言書を斎藤法務大臣に手渡しました。

 法務省によりますと、名古屋刑務所ではおととし11月から去年9月までの間に、刑務官22人が受刑者3人に対してサンダルで叩く暴行などを個別に繰り返していました。

 この問題を受けて設置された外部の有識者による第三者委員会は21日、これまでの調査結果を踏まえた提言書をまとめ斎藤法務大臣に手渡しました。

 提言書では、刑務官だけではなく教育学や心理学などの専門家を含めたチームで受刑者に対応をすることや、若手職員を遠隔からも支援できるようウェアラブルカメラを活用するなどの再発防止策が盛り込まれています。

 また、上下関係を生みやすい呼び捨ては廃止するなど受刑者の呼び方を改善するとしています。

 名古屋刑務所以外でも同様の問題は起こりうるとして、再発防止策は全国の施設に適用する予定だということです。

こちらも読まれています