「フレイル」の高齢者 インフルエンザに1.36倍感染しやすく重症化も3.18倍[2023/06/23 13:03]
高齢者のなかでも加齢によって心身が弱ったいわゆる「フレイル」の人は健康な人と比べて季節性インフルエンザにかかりやすく、重症化しやすいことが分かりました。
新潟大学の齋藤孔良助教らの研究チームは、高齢者およそ7万7000人を対象にインフルエンザに感染したかどうかを調べました。
その結果、心と身体が衰え、要介護状態の手前にある「フレイル」の高齢者は健康な人と比べて1.36倍インフルエンザにかかりやすいことが分かりました。
また、感染した際に3.18倍、重症化しやすいことも明らかになったということです。
これまで高齢者がインフルエンザに感染した場合、重症化しやすいことは明らかになっていましたが、「フレイル」との関係は分かっていませんでした。
齋藤助教は「フレイル」の高齢者には「感染につながる行動はなるべく避け、ワクチンを接種してほしい」と呼び掛けています。