【北極ノート】地球温暖化の最前線へ “北極のいま”に私たち2人が迫ります![2023/06/25 10:00]

「地球温暖化が進んでいる」。
皆さんもこの言葉を1度は聞いたことがあると思います。
今年の国連の報告書でも、「人間の活動が地球温暖化を引き起こしていることは疑う余地がない」と指摘しました。
確かに昔より暑くなったような… ゲリラ雷雨も増えているかも…
“気候変動”の影を身近に感じることが多くなった気がします。

「このまま地球温暖化が進むと、世界中の氷にどのような影響があるのか」
テレビ朝日報道局では、去年秋から今年春にかけて南極観測隊に同行し、研究者たちの調査を密着取材してきました。
そのなかで「世界で最も温暖化の影響を受けている場所は、北極なんですよ」という言葉をよく耳にしました。

そこで…
今度は、南極の真反対にある北極に実際に行ってみることにしました!
実は北極は、ほかの地域に比べて3倍以上の速さで温暖化が進んでいて、北極海の海氷域面積は、1980年代と比べて約280万平方キロメートル(日本の国土面積の7倍以上!)も減少しているといいます。

私たちは約1か月半にわたってグリーンランドにある“極北の集落”「カナック」「シオラパルク」に滞在して、北極の気候変動を調査する日本人研究者たちに密着します。
さらに、極地に生きる様々な野生動物たちや先住民の暮らしなど、様々な北極の姿を伝えます!


■「北極」とは?

 北極点とその周辺の地域を合わせて北極と呼びます。
 北極と南極はどちらも氷に覆われていますが、南極が大陸上にあるのに対して北極はそのほとんどが海の上です。
 私たちが滞在するグリーンランドのカナックは、北極点から約1350kmの距離にある小さな村になります。実は南極の昭和基地より「極点」に近いんです。

■どれぐらい遠いの? 

 日本からカナックまでは直線だと約7200km。
 意外にもイギリスやドイツより近いのですが、直行便がないため飛行機を何度か乗り継ぎ、最低3日間はかかります。
 日本との時差は−11時間ですが、真逆の生活リズムに負けないようにしないと…

■どんな暮らし?

 極寒のイメージがある北極。冬は平均気温が−20度を下回りますが、
 実は一番暖かくなる7月は平均気温が4度を超えて地面には緑が広がる場所もあります。
 カナックは人口およそ600人。狩猟を基本とするイヌイットの文化が色濃く残っている地域です。
 レストランは1軒もなく、南極観測隊にはいた「プロの料理人」もいないため、今回は自分たちで3食作ります。料理の腕は…ぜひ見てください。

◆自己紹介

 松本拓也(31) 2015年入社 8年目
 番組でディレクターを経験後、記者として警視庁や東京地検特捜部などを担当。
 現在は、デスク兼科学担当記者をしています。
 趣味はフットサルと自宅での筋トレです。体力には自信あります!

 屋比久就平(25) 2021年入社 3年目
 報道局映像取材部で報道カメラマンとしてカメラを担いで国内外を飛び回り、様々な現場を撮影する毎日です。
 趣味はお酒を飲むことです!北極で飲むお酒はどんな味がするのか楽しみです。

地球の最北では、どんな景色が広がっているのか。どんな暮らしがあるのか。いま何が起きているのか。
ニュースや報道番組だけではなく、SNSやインターネットでも、知られざる北極の“いま”を発信していきます!
どうぞよろしくお願いします!!

テレビ朝日報道局 松本拓也 屋比久就平

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