過労死等の労災請求件数が過去最多[2023/06/30 16:25]

 昨年度に過労が原因で死亡するなどして労災補償の請求があったのは全国で3486件で、これまでで最も多くなったことが厚生労働省の調査で分かりました。

 厚生労働省によりますと、このうち支給が決定したのは904件で、仕事が原因でうつ病などの精神障害を発症し、労災認定されたケースが710件を占めました。

 精神障害での労災認定は4年連続で増えていて、過去最多を更新しました。

 死亡や自殺未遂で支給が認められたのは前の年より15件減って121件となっています。

 労災補償の申請件数が過去最多となったことについて厚労省は「法整備が進み、パワハラなどを労災認定できるという認知が進んだため」と分析しています。

 このほか、新型コロナウイルスに感染してうつ病や適応障害を発症するなどし、労災と認定されたケースは21件ありました。

 兼業や副業に関連した労災の認定も6件あったということです。

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