予報士のつぶやき 間髪入れずに週末再び大雨に[2023/07/05 12:20]

活発な梅雨前線の影響で、7月はじめは
山口県や熊本県で相次いで線状降水帯が発生しました。
すでに九州では記録的な雨量となっていて、
土の中の水分量は高いままです。

きょう5(水)も西日本では雨が激しく降る予想で、
油断できない状況が続きます。
そして、その後7(金)〜9(日)には
再び災害級の大雨の恐れが出てきています。

■ピークは週末

今の見通しでは7(金)から雨の範囲が広がり、
ピークは8(土)午後から9(日)とみています。
前線の位置によっては10(月)も
警報級の大雨が続く可能性があります。

大雨の影響で3(月)は
熊本県益城町の岩戸川と木山川が氾濫、
一級河川の白川にも
警戒レベル3相当の氾濫警戒情報が一時発表されました。
今回も土砂崩れや河川の氾濫には厳重な警戒が必要です。

河川の氾濫については
記事下のリンクから【なぜ!なに?お天気コーナー】のマンガでも詳しく解説しています

■線状降水帯予測の活用を

気象庁では近年頻発する線状降水帯による災害を減らそうと
去年2022年から線状降水帯の予測情報を始めました。

これによって線状降水帯という言葉を
ニュースや気象情報でよく触れるようになったと感じる方も
多いかもしれません。

今回もこの予測情報が出る可能性があります。
この情報は、大雨の心構えをするための情報と考えて
必要な場合は早めの避難に繋げてください。

暗い時間帯や大雨で周囲の状況が一変した後での
避難は危険度が高まります。
雨のピークになる前に周囲にも声をかけあいながら
自らが命を守る行動をとれるようにしましょう。


テレビ朝日気象デスク 久能木百香

こちらも読まれています