上半期の特殊詐欺認知件数9464件で過去10年最多に 被害額は193億円[2023/08/02 12:20]

 振り込め詐欺など特殊詐欺の件数が、上半期では過去10年で最多となっている事が分かりました。

 警察庁のまとめによりますと、今年1月から6月までの特殊詐欺の認知件数は9464件でした。

 前年の同じ時期と比べて2000件近く増え、上半期の認知件数としては過去10年で最多となりました。被害額は193億円に上ります。

 件数の8割は高齢者が被害者です。大阪、東京、神奈川など都市部での被害が多く確認されています。

 過去に投資詐欺の被害経験がある大阪府の70代の女性が「国の制度で被害金が回復出来る」などと言われ、1億2000万円相当の暗号資産だまし取られたケースもあったということです。

 お金をだまし取ろうとする予兆電話は、上半期でおよそ6万6000件が確認されています。

 警察庁は、金融機関やコンビニエンスストアと連携するなどして被害防止を進めているほか、高齢者らにナンバーディスプレイなどを利用するよう呼び掛けています。

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