急増「水中毒」去年の3倍その実態は? 医師教える“正しい水の取り方”[2023/08/02 17:40]

 熱中症疑いの患者が連日訪れている都内のクリニック。今、増えているのは死に至るケースもあるという「危険な症状」です。

 患者(40代):「しんどい。本当にしんどい」

 伊藤博道院長:「どんなものを飲んでいた?水分は」

 患者:「水、お茶、ジュース」

 伊藤博道院長:「塩が不足して水は取っているけど、水中毒になっていたのではないか」

 “水中毒”とは一体…。

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「塩分を摂取せず、水のみを大量に急激に摂取すると塩分の濃度が下がって、水中毒を起こします。危険な水分摂取は一日3リットルから4リットルの塩分を含まない水をがぶ飲みしてしまうこと。最初は倦怠(けんたい)感。ひどくなると吐き気、嘔吐(おうと)、頭痛。さらに重くなると意識障害、けいれん。最終的には死に至ることもある。(水中毒は)去年までの3倍。スタートの時期も早かった」

 正しい水分の取り方は…。

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「ゆっくりこまめに100ccから200cc。時間あたりに摂取する量を決めて、こまめな水分摂取はペースが大事。水分摂取とともに塩分の摂取を忘れない。味噌汁1杯、梅干し1、2個。これをセットで補うことが大事」

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