自転車運転違反者に“青切符”導入へ 自転車の事故増加を受けて 警察庁が検討会発足[2023/08/03 11:43]

 自転車を運転する人の違反に対して適切な対処ができるように、警察庁は「交通反則通告制度」、いわゆる「青切符」の導入などに向けた検討会を発足しました。

 レンタルサイクルやフードデリバリー、通勤での使用など、自転車は近年多くの用途で使用される一方、歩行者との事故の件数は去年は2905件に上り、2020年から増加を続けています。

 こうした背景を受けて警察庁は、自転車の違反に対して、車やバイク、電動キックボードと同じく行政罰として反則金の支払いを求める「交通反則通告制度」、いわゆる「青切符」を導入することなどについて、検討を始めました。

 現在の道路交通法では、自転車の違反はすべて刑事上の責任を問われる「赤切符」の対象となり、警察は調書の作成に時間がかかったり、違反者は取り調べの為に長時間拘束されたりと、双方の負担の大きさが指摘され続けてきました。

 「青切符」の導入によりこうした負担の軽減につながることが期待されています。

 検討会は今月末からスタートし、年内に提言を取りまとめる予定で他にも、自転車が通行しやすい環境整備や規制などについても話し合われます。

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