北アルプス・剣岳の小窓ノ王　埼玉の61歳男性が70メートル転落死[2023/08/06 22:48]

　富山県の北アルプス・剣岳で6日、60代の男性が転落し、死亡しました。

　午前8時30分ごろ、剣岳の標高2700メートルの小窓ノ王の付近で「友人が転落した」と110番通報がありました。

　警察によりますと、転落したのは埼玉県春日部市の会社員・笹本和義さん（61）で、警察のヘリコプターが出動し、病院に搬送しましたが頭を強く打っていて死亡が確認されました。

　笹本さんは3人パーティーで剣岳を登山していて、小窓ノ王の付近で70メートルほど転落したということです。

　小窓ノ王は剣岳の頂上から1キロほどの場所で、登山道が整備されていない上級者向けのルートです。

　先月17日には小窓ノ王付近でロッククライミングをしていた男性2人が転落し死亡していて、警察は体力や技術を過信することなく、安全を十分確保するよう呼び掛けています。