カナックでは毎年、地元の住民を招いて
日本の研究者が調査結果の説明会を開いています
北極での調査には船を出してもらったり、
宿泊先を用意してもらったりと、地元の協力が不可欠です
どんな研究をしていて、何が分かっているのか説明することで
現地の人の理解を得られるようにしているそうです。
会場の学校には、子どもから大人、お年寄りまでたくさんの人が参加しました!
胃の内容物から、アザラシが何を食べているのか調査する研究では、
カナック周辺にいる3種類のアザラシは共通してホッキョクダラを食べていますが、
胃から見つかるホッキョクダラの大きさが違っている事が説明されました。
エサを取る海の深さが、それぞれ違うことが理由とみられます。
また氷河と川の調査チームからは、カナック氷河が縮小していることや
氷河が溶けてできる川では、去年今年と違う場所が氾濫している事などが説明されました
自分たちの生活に直結する内容に、住民たちは真剣な表情で聞き入っていました
中でも活発な議論が行われたのはごみ捨て場の問題で
土壌がどれくらい汚染されているのか、人体への影響はどうなのか
住民からたくさんの質問が出ていました
説明会の合間には、日本の研究者たちが用意した日本料理
「巻き寿司」と「わらび餅」が振舞われました
お寿司はカナックでも大人気であっという間に完売!
わらび餅は初めて見るのか恐る恐る口に運んでいました。
きな粉の粉っぽさがダメなのか、柔らかい餅の感じが合わないのか、
村人によって好き嫌いがはっきりと分かれる結果となりました
テレビ朝日報道局 松本拓也 屋比久就平
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