2024年度7875億円を概算要求 脱炭素の「デコ活」に3割超充てる 環境省[2023/08/31 10:00]

 環境省は2024年度予算の概算要求に7875億円を計上することを明らかにしました。このうち脱炭素の生活を呼び掛ける、いわゆる「デコ活」に3割以上を充てます。

 環境省の来年度の概算要求額は今年度の当初予算額と比べおよそ1.2倍となりました。

 脱炭素を実現するための新たな生活様式を呼び掛ける、いわゆる「デコ活」には全体の3割以上を占める2830億円を充てています。

 このうち最も多い1170億円を要求したのが、住宅に断熱窓の導入を促す施策です。

 昨年度から始まった「デコ活」を本格的に推進する考えがうかがえます。

 一方、2011年の東日本大震災で被災した地域の復興に関しては、復興特別会計から1987億円となり、2023年度の当初予算額と比べ4割近く減りました。

 除染事業が進み、処分する廃棄物の量が減少するなどしたためとしています。

 ただ、処理水に関する海洋モニタリングはこれまでと同様の予算規模を維持するほか、除染土の再利用についても取り組みを続けるとしています。

 環境省の担当者は今回の概算要求の狙いを、「自然の回復と脱炭素、資源が循環する経済活動を実現させる、という3つの観点から課題の解決に統合的に取り組み、将来の生活の質を上げる『新たな成長』を実現させること」としています。

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