障害をもつ子どもたちのための災害避難所を 保護者らが文科省に要望書を提出[2023/09/01 17:55]

 関東大震災から100年となる防災の日に合わせて障害のある子どもを診療する団体や保護者らがそうした子どものための「避難所」の整備を訴えました。

 災害時に特別な配慮が必要な高齢者や障害者などを受け入れる「福祉避難所」の多くは高齢者や成人の障害者施設です。

 障害のある子どもたちを優先した避難所の整備は進んでいません。

 このため、障害のある子どもたちを診療する団体や障害を持つ子どもの保護者らが文科省で会見を開き、特別支援学校を在校生らの「福祉避難所」に指定することを訴えました。

 通い慣れた場所であることから、子どもたちや家族が安心して避難することができるとしています。

 また、吸引器や人工呼吸器などが必要な子どもの場合は電源の確保が必要なため、近くの避難所への移動に不安を抱えているということです。

 会見に参加した宮城県の保護者(53)は東日本大震災での経験を踏まえて「一番弱い人に合わせた避難所作りが進んでほしい」と訴えました。

 要望書は文科省のほか、内閣府と子ども家庭庁にも提出されました。

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