「痛恨の極み」と国交大臣 知床遊覧船事故の最終調査報告受け「監査を大いに反省」[2023/09/07 15:16]

 運輸安全委員会が7日公表した北海道・知床遊覧船事故の調査報告で、国が監査などで安全管理の不備を把握できなかったことも事故の原因と考えられるとの指摘を受け、斉藤国土交通大臣は「痛恨の極み」としたうえで「監査のやり方について大いに反省しなければならない」と職員に指示しました。

 斉藤国交大臣:「国土交通省として事業者の安全意識の欠如やその実状をはっきり把握できなかった、その事により今回の事故が発生したことは痛恨の極みです。従前の監査、検査などのやり方について不十分な点があったことについては、国土交通省として大いに反省しなければなりません」

 運輸安全委員会による知床遊覧船の事故の最終報告では、十分な知識を持っていなかった運航会社の社長を安全管理の責任者とする書類を監査する際に、北海道運輸局が管理体制の不備を把握し、改善することができなかったことも事故の背景にあるとまとめられています。

 これを受け、斉藤国交大臣は、国交省だけでなく海上保安庁や地方運輸局に対し、再発防止策の確実な実施や遵守(じゅんしゅ)の徹底を求めました。

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