神宮外苑再開発巡るイコモス撤回要求 小池都知事「事業者は正確な情報発信を」[2023/09/08 17:35]

 東京・明治神宮外苑の再開発事業を巡り、ユネスコの諮問機関が計画の撤回を求めたことを受け、小池都知事は再開発を行う事業者が正確な情報発信をすべきという考えを改めて示しました。

 ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)は7日、明治神宮外苑の再開発事業で樹木の伐採や移植を阻止するための「ヘリテージ・アラート」を発出しました。

 イコモスはヘリテージ・アラートで「都心の貴重なオアシスに超高層ビルが建築され、野球場やラグビー場が解体・新設される。樹木が伐採・移植され、100年にわたり育まれてきた森は完膚(かんぷ)なきまでに破壊される」と主張し、事業者や東京都などに計画の撤回と改めて環境影響評価を行うことなどを求めました。

 これについて小池都知事は8日の記者会見で、環境影響評価について「条例や答申に従って適切に手続きを進めている」と述べました。

 そのうえで「都民の理解と共感を得ることは極めて重要と事業者に伝えてきているし、しっかり行っていただきたい」と、事業者が再開発について正確な情報発信をすべきだという考えを改めて示しました。

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