悠仁さま コロナ感染 発熱外来に電話殺到 “中高生の集団感染”9月に急増[2023/09/14 18:35]

 東京都は14日午後、今月10日までの1週間で新型コロナの患者の報告数が1医療機関あたり「16.36人」と発表し、第8波と比べてもそれに迫る勢い、高い水準が続いています。こうしたなか、都内の発熱外来では診察の依頼が殺到しています。

■新型コロナ 発熱外来に電話殺到

 14日も朝から電話が鳴りやみません。発熱外来がある都内のクリニック。新型コロナの新たな変異株、通称「エリス」や「ピロラ」が確認されるなか、今、急増しているのが…。

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「急速に9月に入って増えたのが、高校生・中学生などの集団感染」

 陽性と診断された高校2年生。娘の症状について母親は。

 母親:「夜中から(体温)40℃出たので解熱剤を使って、でも熱は下がらず。(食事も)全部吐いちゃって」
 院長:「点滴するか」
 母親:「水分も吐いちゃって。集団感染があって…。コロナとインフルと胃腸炎」
 院長:「トリプルで」

 先週、3泊4日の修学旅行中に集団感染が発生。コロナ、インフルエンザ、胃腸炎と複数の感染症が同時に蔓延(まんえん)しているといいます。

■悠仁さまコロナ感染 再検査で陽性

 こうしたなか、14日、秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまが新型コロナに感染したことが確認されました。宮内庁によりますと、朝に行った再検査で陽性だったということです。悠仁さまは先週末、文化祭に参加されていました。

 午後に発表された東京都の感染者数では、4日から10日までの1週間で医療期間1カ所あたりの平均は16.36人。去年冬の第8波に迫る勢いで、“第9波”を迎えています。

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「第9波の8月になってからインフルエンザやコロナの患者が急激に増えて、胃腸炎や熱中症の患者もまだまだ多い。慌ただしすぎて限界ギリギリで人も時間も回している。“感染兆候”のある患者を全員は診きれなくて半分近くは断らなくてはいけない。逼迫(ひっぱく)していると言わざるを得ない」

■福祉施設で“感染拡大” “第9波”に懸念

 集団感染は若者だけでなく、高齢者でも…。

 関東で、高齢者などの福祉施設およそ100カ所を回り健康管理を行っている訪問看護の代表は、すでに「第8波を超える感染拡大が起きている」と警鐘を鳴らします。

 訪問看護ステーションブロッサム 西村直之代表:「第8波の時には当社が付き合いのある福祉施設の全体50%で感染者がいた。今回は本日現在で全体の58%でコロナの感染者がいる。今回は猛烈なスピードがあると私たちは感じている」

 現在、拡大しているとされる新たな変異株「EG.5」通称「エリス」。その症状は多岐に渡ると医師は注意を呼び掛けています。

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「せきやたん、喉の痛み、吐き気、嘔吐(おうと)、下痢、関節痛、筋肉痛、倦怠(けんたい)感、頭痛、一部の人で嗅覚障害、味覚障害。以前のオミクロン株と大きくは変わらない」

 さらに、国内でも確認された新たな変異株の一つ「BA.2.86」通称「ピロラ」については、感染力の強さを危惧しています。

 いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:「エリスからピロラに変わっていくとすると、大きなウイルスの特性の変化が推測される。一番、危惧されていることはスパイクタンパクの大きな変化によって感染力が強まっているということが推測されている」

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