来月2日からノーベル賞発表 英情報調査会社が日本人2人含む有力候補23人を発表[2023/09/19 17:54]

 来月2日から今年のノーベル賞の発表が始まるのを前に、イギリスの情報調査会社が受賞が有力視される研究者を発表しました。日本人研究者は2人が選ばれました。

 イギリスの情報調査会社「クラリベイト」は、世界で発表された約5800万本の研究論文から引用された回数などを分析し、ノーベル賞受賞の有力候補として「引用栄誉賞」を毎年発表しています。

 今年は、各国から23人の研究者が新たに選ばれました。

 日本人では生理学医学賞の分野で、筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構・機構長の柳沢正史さん(63)、化学賞の分野でナノ医療イノベーションセンター・センター長の片岡一則さん(72)の2人が選ばれました。

 柳沢さんは睡眠の謎を研究し、睡眠のリズムをコントロールする「オレキシン」というホルモンを発見するなど、不眠症の治療薬の開発に大きく貢献しています。

 片岡さんは患者の体内の必要な場所に必要な量の薬をピンポイントで届ける「ドラッグデリバリーシステム」を研究し、抗がん剤の効果を高める治療法などを開発しました。

 「クラリベイト」が受賞の有力候補として選んだ研究者のうち、これまでに71人がノーベル賞を受賞しています。

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