CO2を吸収しエコな航空燃料へ! “藻”の力で挑む未来への環境対策【SDGs】[2023/09/21 12:23]

 テレビ朝日では未来をここからプロジェクトの一環で気候変動問題などSDGs企画をお伝えします。21日のテーマは「気候変動に具体的な対策を」です。藻の力で環境対策に挑むバイオベンチャーを取材しました。

 川崎市にあるちとせ研究所では藻類の培養や、藻から脂質を抽出し燃料にする実験が行われています。

 ちとせグループ創業者兼CEO 藤田朋宏さん:「光合成で藻を増やしています。ブクブクなっているのはCO2」

 光と二酸化炭素を栄養にし培養された藻からは、およそ3割から5割の脂質を採ることができます。

 また藻の培養により二酸化炭素を酸素に変えられることや、培養のしやすさから様々な国の企業なども注目しています。

 そんななか、ちとせは今年3月、NEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構と合同で、マレーシアに持続可能な航空燃料=SAFの開発などをする世界最大規模となる生産設備を造りました。

 広さは5ヘクタールあり、屋外での大規模培養は世界で初めてだということです。

 ちとせグループ執行役員 星野孝仁さん:「100ヘクタール、2000ヘクタール。もっと大きくなっていくこと目指す」

 一方、藻から作られるのは燃料だけではありません。数ある取り組みの一つが「食品」です。

 現在、65の会社と協力し、藻が秘める可能性を探しています。

 ちとせグループ創業者兼CEO 藤田朋宏さん:「『日本人が始めた会社が世界の環境変えていくんだ』となるために10年、20年、頑張っていきたい」

 こちらには藻からできる様々な絵が描かれています。

 化粧品や洗剤、代替肉など、幅広い開発を進め商品化を考えているということです。

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