「年収の壁」見直しの議論始まる 年金財政への影響・公平性の確保が課題[2023/09/21 23:46]

いわゆる「年収の壁」を解消するため、厚生労働省の審議会は年金制度の見直しについて議論を始めました。
「年収の壁」には、「106万円の壁」や「130万円の壁」があり、一定の収入を超えると社会保険料の支払いが生じます。
手取り額が減ることから、働く時間を調整するケースも多く、労働力不足につながるとも指摘されています。
こうした「年収の壁」の問題解決に向け、厚労省の審議会で年金制度の見直しの議論が始まりました。
厚労省からは「壁」を超えた際に発生する労働者の保険料負担を、軽減・免除する仕組みなど複数の案が示されました。
年金財政への影響や給付と負担の公平性を確保することが課題となっています。
厚労省は、2025年の年金制度改正に向けて、来年末までに方針を取りまとめるとしています。