浅草“くノ一ガイド”が混雑解消!? 激レアツアーに外国人客大喜び[2023/10/03 18:28]

 浅草の仲見世商店街。通りを行き交う人の多くは、外国人観光客です。アメリカから来た夫婦が仲見世で買ったのは「TOKYO」と書かれた派手な柄の帽子。

 アメリカからの夫婦:「かぶってみたら?」「とてもかわいい。気に入った。この後は銀座に行く」

 インバウンド復活の一方で、浅草では大きな課題が。

 台東区 観光課 藏内はるひ係長:「課題としては、特定の場所のみ、たくさんの外国人客が訪れている。その場所のみを訪れて『他の場所に移動しよう』と滞在の時間が短くなってしまうと、台東区内の観光消費額も限られてくる」

 外国人客の混雑解消に向け、新たな動きも。女忍者“くノ一”の格好で外国人客を案内するのは、元アイドルのガイド・渡邉まいりさん(32)。案内したのは、浅草寺発祥といわれる場所に建つ「駒形堂」です。雷門からは少し離れた“穴場スポット”。他にも、仲見世の路地裏にある隠れた名所などを紹介しています。

 くノ一ガイド 渡邉まいりさん:「あれは時の鐘です。人々は時計として、あの鐘を使っていた。当時は時計を持っている人はいなかった」

 浅草の歴史に興味を持ってもらい、滞在時間を増やすことも狙いです。

 スウェーデン ダニエルさん(40代):「ガイドブックには書いていないことを学ぶ機会。参加することで、より多くを学べる良い点がある」

 渡邉さんは、コロナ禍でアイドルの仕事が減り浅草でアルバイトをしたことがきっかけで、今年3月にガイドとしてデビューしたばかりです。

 くノ一ガイド 渡邉まいりさん:「日本人で英語を話せる若者が少なくて浅草の魅力を英語で伝える人が減ってきていると知ったので、自分がやろうと思った」

 その思いを知った地元公立小学校から特別講師として招かれ、浅草の魅力の伝え方を6年生に教えました。

 小学6年生:「浅草の穴場スポットを外国人に伝えたいと思った。浅草のガイドをやってみたい」

 くノ一ガイド 渡邉まいりさん:「私たち若者がどんどん英語を使って日本だけでなく海外に、すばらしい文化を未来に伝えていくことが必要だと思う。英語を通じて、もっと世界に発信していける人を増やしていきたい」

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