2022年度の小中学校の不登校者数は約30万人 いじめ認知件数は約69万件で過去最多に[2023/10/03 22:55]
2022年度に不登校となった児童・生徒の数がこれまでで最も多くなったことが文部科学省の調査で分かりました。いじめの認知件数も過去最多となっています。
文科省は学校現場を対象に不登校やいじめの認知件数などを調べていて、関係者への取材で2022年度の結果が分かりました。
それによりますと、不登校の小中学生は29万9048人となり、これまでで最も多くなったということです。
前年度からは5万人以上増えていて、10年連続の増加です。
新型コロナウイルスの影響が長引き、人間関係や生活環境が変化したこと、ストレスを抱える子どもが増えたことなどが影響したとみられています。
一方で小、中、高校でのいじめの認知件数は前年度から6万件以上増えて68万1948件となり、過去最多となりました。
このうち心身に深刻な被害が生じる「重大事態」と認定されたのは923件で、こちらも過去最多です。
新型コロナの影響で縮小していた部活動や学校行事などが再開され、子ども同士の接触機会が増えたことなどが要因とみられています。
この調査結果は今月中にも公表される予定です。