予報士のつぶやき 今年の10月台風の特徴は?[2023/10/10 12:12]

■台風15号は非常に強い勢力へ
現在、グアムの東側に台風15号があり、
10(火)午前9時に強い勢力になりました。
あす11(水)には非常に強い勢力まで発達、
今後北上し、週後半の13(金)〜15(日)には
小笠原諸島で大しけとなる恐れがあります。

■10月も台風シーズン
10月もまだ台風シーズン、
平年3.4個の台風が発生しています。
甚大な被害をもたらした
令和元年東日本台風(台風19号)も
2019年10月、4年前のまさにこの時期でした。

当時、新潟県で台風対応をしていましたが
秋台風らしくだんだんとスピードをあげ、
急激に周囲の状況が悪化していったのを覚えています。
総雨量は神奈川県の箱根で1000mmに達するなど
東日本中心に記録的な大雨となり
1都12県に大雨特別警報が出されました。
新潟県でもこの時初めて大雨特別警報が発表され、
命を守る最大限の警戒をと
何度も呼びかけたことは忘れません。

■今年ならではの特徴は
10月の台風、今年は特に警戒が必要です。
・海水温が高く、まだ台風が発達しやすい
・夏の太平洋高気圧の退きが遅く、列島に台風が近づきやすい
・ウェザーニューズによると台風の主な発生域であるフィリピン近海では10月下旬にかけて対流活動が活発になる時期があり、ピークが長引く可能性

これから紅葉シーズンを迎え、旅行などが増える時期ですが
10月だからと油断せず、台風が発生したら
進路、勢力に注目するようにしてください。

テレビ朝日気象デスク 久能木百香

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