土下座や不当な割引の要求など 宿泊拒否できる「迷惑客」指針案とりまとめ[2023/10/10 22:20]

 旅館やホテルが「迷惑客」の宿泊を拒否できるとする改正旅館業法について、厚生労働省は具体的な運用方針を取りまとめました。

 旅館やホテルが客の宿泊を拒否する際の要件を明確化した「改正旅館業法」が成立したことを受けて厚労省の検討会は10日、トラブルにつながらないよう宿泊を拒める迷惑客の具体的な行為を示す指針案を取りまとめました。

 案では、宿泊料の不当な割り引きや不当な部屋のアップグレードを繰り返し求めたり、従業員に土下座による謝罪を求めたりする行為が該当するとされました。

 また、特定の感染症が疑われる客に対し、みだりに客室から出ないことや体温の確認に応じるなどの感染症対策の協力を求める際の流れが示されました。

 厚労省は今後、パブリックコメントを実施して年内の施行に向けて取りまとめるとしています。

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