リニア開通後の静岡県への経済効果10年で約1679億円と公表 新幹線の停車頻度増へ[2023/10/20 11:23]

 リニア中央新幹線を巡り、国土交通省は開通した後、東海道新幹線が静岡駅に一日80本停車するなど利便性や経済効果が上がるとの調査結果を発表しました。

 斉藤鉄夫国交大臣は20日の会見で「静岡県内における停車頻度が増加し、利便性の向上が期待される」と述べました。

 国交省は20日午前、リニアが東京−大阪間で開業すれば、東海道新幹線の輸送力に余裕が生じ、静岡駅に一日80本の停車が見込めるなどとする調査結果を発表しました。

 停車回数は現在の1.5倍となり10年間で静岡県にもたらす経済波及効果は1679億円に上るということです。

 リニアを巡っては、静岡県を走る区間の着工を県が認めていないことから、JR東海が目標とする2027年の開業が困難な状況になっています。

 国交省は今回の調査で静岡県に対して「リニアの意義や効果について理解を得ていきたい」としています。

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