ダイエット目的での糖尿病 治療薬「処方」増加 健康被害のリスクも 日本医師会[2023/10/25 23:59]

 糖尿病の治療薬がダイエット目的のために不適切に使われている問題で、日本医師会が健康被害が表に出にくい状態だと指摘しました。

 日本医師会によりますと、糖尿病の治療薬を巡り、美容やダイエットなど本来の目的以外での使用が増加し、糖尿病患者に薬が渡りにくい状況になっています。

 日本医師会は会見で本来の目的外での使用は、医薬品の副作用被害の救済制度の対象外になるとしたうえで、「患者の自己責任のうえでの自由診療」としている医療機関もあることから、健康被害が表に出にくい状態だと指摘しました。

 SNSでは嘔吐(おうと)や倦怠(けんたい)感、頭痛などの症状を訴える声も上がっていて、厚生労働省などは「糖尿病でない人における安全性と有効性は確認されていない」として、注意を呼び掛けています。

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