襲撃の瞬間 クマが養殖場にも 泳ぐ宝石「錦鯉」8匹も標的[2023/10/26 20:03]

■泳ぐ宝石「錦鯉」の餌 狙う

 クマはにおいにひき付けられ、意外なものを標的に…。ニシキゴイの養殖が盛んな新潟県長岡市山古志。今年6月ごろ、クマの被害に遭ったといいます。

 かんの養鯉場 平沢弘志さん:「これがクマにやられたやつかな。直したんですよ」

 中に入っていたのは、ニシキゴイの餌(えさ)です。

 かんの養鯉場 平沢弘志さん:「(餌やり機が)ぶっ壊されて、池の中に落とされた」

 クマが狙ったのはニシキゴイそのものではなく、その餌。餌を食べられたり、機械を壊されたりと数十万円の被害があったそうです。

 かんの養鯉場 平沢弘志さん:「北海道のヒグマなんかはサケ取っちゃうのをよく見るけど、この辺のコイを取っているのは聞いたことがない。ただこの餌はね、餌だけはにおいがする。(クマは)ものすごい鼻が良いから」

 ニシキゴイの餌の主な成分は乾燥した魚を砕き、粉状にした魚粉です。そのにおいにひき付けられ、やってきたのでしょうか。

■クマ養殖場にも 襲撃の瞬間

 ただ、過去にはニシキゴイそのものがクマの被害に遭った場所も。秋田県鹿角市の住宅。庭先の池に現れたクマ。池の中に入り、しばらくして出てくると、口にくわえていたのがニシキゴイです。被害に遭った男性によると、この池で飼育していたニシキゴイ8匹がクマに襲われたといいます。

 ニシキゴイの餌の被害に遭った新潟県長岡市の養鯉場。クマが出始めたのは最近のことだといいます。

 かんの養鯉場 平沢弘志さん:「この辺なんか、クマなんかいるところじゃないから」

 まだニシキゴイへの被害は出ていませんが、被害の遭った餌に関しては対策のしようがないといいます。

 かんの養鯉場 平沢弘志さん:「クマも生きなきゃならないんだけどもね…」

こちらも読まれています