薬品など製造の工場排水 基準値超の水銀やヒ素など検出 最大15倍も…群馬・明和町[2023/10/28 14:51]

 群馬県明和町にある薬品などを製造する工場から出た排水が、水銀やヒ素など3項目で基準値を超えていたことが県の立ち入り検査で分かりました。

 群馬県の立ち入り検査を受けたのは、明和町で薬品などを製造する「国産化学」の群馬工場です。

 群馬県が25日に立ち入り検査をしたところ、利根川の支川に流れる工場排水から水銀やカドニウム、ヒ素の3項目が検出されいずれも基準値を超えていたことが分かりました。

 このうちヒ素は最も濃度が高く、基準値の15倍だったということです。

 ただ、周辺の川での水質調査では、環境基準値を超える水銀などは検出されませんでした。

 工場からの排水は現在、止められたということで、国産化学はホームページで謝罪したうえで「今後は原因の究明と検査を適宜実施してまいります」とコメントしています。

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