東電に作業管理上の問題 福島第一原発で“廃液”浴びる事故で[2023/11/01 20:46]

 福島第一原発で放射性物質を含んだ水を作業員が浴びた問題で、原子力規制委員会の山中委員長は東京電力に作業管理上の問題があったとの認識を示しました。

 山中伸介委員長:「溶液系を扱う施設では、必ずタイベックス(防護服)の上に水溶液を浴びた時の防護性のある、アノラック(作業用カッパ)を着るというのが定められている」

 この問題は先月25日、放射性物質を取り除くアルプスの配管を洗浄していたところ作業で使っていたホースが外れ、これを浴びた作業員2人が一時、入院したものです。

 山中委員長は作業員がアノラックを着ていなかったことが作業管理上の規則違反である可能性があるとして今後、調査する考えを示しました。

 一方、東電に対して同様の事故が起きた場合は透明性を持っていち早く情報発信するよう改めて求めました。

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