リニア中央新幹線を巡り、国の有識者会議が開かれ、静岡県内の地域の環境保全について報告書の方向性がまとまりました。
JR東海はリニア中央新幹線の2027年の開業を目指していますが、静岡県はトンネル工事で大井川の水量が減ることや南アルプスの生態系に悪影響があるとして、県内の区間の着工を認めていません。
7日、国交省はJR東海と静岡県の仲裁に入る形で有識者会議を開きました。
会議では地域の環境保全に関して報告書の方向性がまとまりました。
トンネルの掘削をする周辺の場所における自然環境のモニタリングを継続することで、影響の最小化を目指すことなどが盛り込まれるということです。
去年6月から環境保全に関する議論が行われ、9月に取りまとめ案が示されていました。
会議を受けて静岡県は「ここで報告書をまとめて、会議終わりとなると、とても残念。まだ議論の余地があると思っている」としました。
対して、JR東海は「この話は、会議が終わったということで、すべて解決するわけではない。コミュニケーションを取らせてもらって議論を続けたい」としました。
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