予報士のつぶやき 暑さ一転、来週前半は初冬の寒さ[2023/11/08 12:54]

きょう8日(水)は二十四節気の「立冬」。暦の上では冬の始まりですが…今年はまったくしっくりきません。昨夜、生暖かい空気の中、イルミネーションが点灯しているのを見て“脳がバグる”を実感しました。

きのう7日(火)は東京都心で27.5℃を観測し、11月の最高気温の記録を1923年以来100年ぶりに更新しました。千葉や横浜など、その他の関東南部の主要都市でも11月の観測史上1位の高温となり、千葉県の佐倉と神奈川県の小田原では28.1℃と、関東地方全体での11月の最高気温の記録を塗り替えています。

きょうも東京都心では暖かさが続いています。きのうのような暑さはないものの、午前中から早々と20℃を超えました。平年の最高気温は18.1℃ですから、この時期としてはだいぶ暖かいです。

ただ、来週前半は一転、寒さがやってきます。今週の金曜日、全国的に雨が降り、この雨を境に初冬の空気に入れ替わる見込みです。

来週前半は、降水があれば平地でも雪になるような寒気が東北北部まで、山で雪が降るような寒気が西日本まで流れ込んできます。

北海道では平地でも積雪となり、一日を通して気温がマイナスの“真冬日”になる所もでてきそうです。東北でも初雪が観測されるかもしれません。

関東から西日本は晴れる所が多いですが、昼間の気温は15℃前後。朝の冷え込みも一段と強まり、本州の各地から初霜や初氷の便りが届きそうです。東京都心も今季初めてひとケタの冷え込みが予想されています。やっとイルミネーションの似合う寒さがやってきます。

テレビ朝日気象デスク 藤枝知行

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