千葉・外房にザトウクジラの漂着死骸 繁殖海域の変化に迫る調査[2023/11/11 11:58]

 千葉県の外房にある海岸にザトウクジラの死骸が漂着し、専門家が現地で調査を実施しました。

 勝浦市の沖合では、1日に体長10メートルのザトウクジラの死骸が見つかり、6日までに海岸に打ち上げられました。

 11日朝、国立科学博物館などの研究者が現地を訪れ、調査を始めました。

 国立科学博物館 田島木綿子研究主幹:「海岸に打ち上ってしまう個体の健康診断をすることで、例えば気候変動であったり、海洋汚染というものの実態を解明していきたいと思っています」

 ザトウクジラは日本近海では沖縄県や小笠原諸島で繁殖するとされてきましたが、近年、伊豆諸島にも現れるようになり外房は回遊のルートになっています。

 11日の調査では、死骸からDNAを採取し、三宅島で採取したクジラとの血縁関係を調べます。

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