社会

2023年11月22日 12:39

予報士のつぶやき 11月最強クラス寒気が北海道に

2023年11月22日 12:39

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24(金)〜26(日)頃にかけて、列島に冬将軍が襲来します。北日本と北陸から山陰では、市街地も含めて広く雪が降る見込みです。きょう(水)「二十四節気“小雪”」とあす(木)「勤労感謝の日」は全国的に小春日和ですから、体感は激変することになります。

今回は、特に北日本に流れ込む寒気が強く、25日には、降水があれば“平地で雪が積もる”目安の寒気が東北や新潟まで南下し、“平地で大雪になる”目安の寒気が北海道を覆います。

この寒気は11月としては記録的な強さです。札幌上空1500m付近ではー17℃以下が予想されていますが、11月にここまで下がったのは統計史上わずか3日しかなく、“11月最強クラス”と言えるでしょう。上空5500m付近の気温もー38℃くらいで真冬レベル。より一層、雪雲が発達することにつながります。

冬型の気圧配置も強まるため、暴風も吹き荒れそうです。北海道に加えて、東北の日本海側や新潟県などでも猛吹雪となる恐れがあります。

2011年11月21日にも札幌の上空に同じレベルの寒気が流れ込みましたが、北海道では一日で50cm以上の雪が積もるドカ雪となりました。今回も積雪のない所から一気に増える恐れがあります。屋根からの落雪や除雪作業中の事故、猛吹雪による交通機関への影響などに十分な注意が必要です。

関東から西日本も週末は気温が急降下します。太平洋側は、晴れても15℃に届かず年末頃の寒さに。冷たい北風も強まります。また、日本海側は市街地でも初雪や初積雪になる所がありそうです。

あす勤労感謝の日までは穏やかな天気で、小春日和の所が多くなります。改めて暖房器具の点検や冬タイヤへの交換など備えをお願いします。

テレビ朝日気象デスク 藤枝知行

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