リニア中央新幹線を巡り、国の有識者会議は静岡県内の地域の環境保全について最終報告書を取りまとめました。
JR東海はリニア中央新幹線の2027年の開業を目指していますが、静岡県はトンネル工事で大井川の水量が減ることや南アルプスの生態系に悪影響があるとして、県内の区間の着工を認めていません。
去年6月から地域の環境保全に関する議論が国の有識者会議で行われてきましたが、今月7日に最終報告書が取りまとめられました。
報告書では、トンネルの掘削をする周辺の場所における自然環境のモニタリングを継続することで影響の最小化を目指すことなどが盛り込まれています。
国土交通省は「沿線自治体の方々の理解を得つつ、リニア中央新幹線の早期の整備を促進したい」としていて、8日には斉藤鉄夫国交大臣がJR東海の丹羽俊介社長に報告書に基づく対応を要請する予定です。
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