テレビ朝日気象デスクが選ぶ今年の漢字はコレだ![2023/12/08 14:18]

■テレ朝気象デスクを直撃
師走に入り 2023 年もあとひと月を切りました。
春夏秋冬、1 年を通して今年はどんな天気だったと皆さんは感じますか?
テレビ朝日の気象デスク
藤枝知行デスク、森口哲夫デスク、太谷智一デスク、手塚悠介デスク、佐藤圭一デスク、
荒嶋恵里子デスク、津田紗矢佳デスク、山口晃平デスク、村上公平デスク全員に、
今年の天気の漢字を師走らしく、駆け回って聞いてみました。

■並ぶ個性豊かな漢字
目立ったのは強いとがった漢字です。
「激」 暑さも雨も気温変化も激しかった
「猛」 今年の暑さは異常だった
「極」 最高気温などの極値を更新した、極端に雨や台風が少なかった
平年並みなことが天気も気温もなく、
過去最高を更新、観測史上初めて、
こうした冠を使ってニュースを書くことが多くありました。

中には…「発見」の意味から「発」
今年はエルニーニョにも関わらず猛暑、
ある程度仕組みは理解して夏を迎えたものの
ここまで記録的な暑さになるとは、新たなパターンの発見!
という気象予報士らしさ溢れる漢字もありました。

一般的にエルニーニョの時は冷夏、
ラニーニャの時は猛暑の傾向にあるのですが
今年はラニーニャの影響が残りつつのエルニーニョで
冷夏とはならず、猛暑に軍配、
最上級の盛夏とでも表現したくなるような酷暑でした。

■今年ならではの漢字も
2023 年らしさがある「沸」も複数回答がありました。
国連のグテーレス事務総長が
「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰の時代が到来」と警告したことが話題に。
地球沸騰化という言葉は今年の流行語大賞 TOP10 にも選ばれましたね。

■暑さにまつわる漢字が多数派
そしてやはりその気温の高さに特化した漢字が上位を占めました。
「暖」 春が暖かくサクラ開花が早かった、夏からの暖かさで秋がなかった、冬が顔を出したと思っ
たらすぐに暖かく戻った
1 年を通して暖かさがニュースのトップになることが多々ありました。

そして最終的に一番多く選ばれた漢字は…
堂々の「暑」!
私もこの漢字に一票を投じました。
よくよく考えてみると
他の漢字を選んだデスクも理由の中には
暑さが必ず入っていましたね。

2010 年に今年の漢字が京都・清水寺で
「暑」と選ばれた時よりも 2023 年の暑さは深刻です。
夏の日本の平均気温は 1898 年以降で最も高く、
秋も北・東日本では、
1946 年の統計開始以降、1 位の高温となりました。

私たち気象デスクは 365 日、天気と向き合って仕事をしています。
今まででの常識が通じない高温に関しては、
今年だけのことにせず、長い目でみて
この極端な天気の裏でどう地球が悲鳴をあげているのか
私たちが適応していくこと、緩和していくこと、
環境にも目を向けて多角的に伝えていきたいです。
2024 年も丁寧に、厚く熱くニュースや天気予報を作っていきます。

テレビ朝日気象デスク 久能木百香

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